症例検討 鎮静
術後譫妄の既往がある患者のOPCAB術:万全の対策をしても譫妄が起きたら,薬物・非薬物の両面からアプローチ
宮田 和人
1
,
内野 博之
1
MIYATA, Kazuto
1
,
UCHINO, Hiroyuki
1
1東京医科大学 麻酔科学講座
pp.156-160
発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101142
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症例
74歳の男性。身長160cm,体重58kg。60歳のときに心筋梗塞を起こし,その後,#6にステント治療が行われた。2か月ほど前から労作時に狭心痛があり,冠動脈造影をしたところ,#2に75%,#7に90%,#11に75%,ステント挿入部に75%の狭窄を認めた。心エコー図上,軽度の僧帽弁逆流症を認め,左室駆出率は46%であった。現在,アスピリン,ニコランジル,硝酸イソソルビド,アムロジピンを服用している。心拍動下冠動脈バイパス術が予定された。65歳時に,胃癌にて胃切除術を受けた際,術後譫妄を起こしている。
Copyright © 2011, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.