特集 呼吸器離脱
3.抜管のすべて―Part 1:抜管総論
竹内 広幸
1
,
讃井 將満
2
Hiroyuki TAKEUCHI
1
,
Masamitsu SANUI
2
1健和会大手町病院 麻酔科・集中治療部
2東京慈恵会医科大学 麻酔科・集中治療部
pp.677-685
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100466
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抜管とは呼吸器離脱のいわば最終ステップである。できれば再挿管に至らずに,“抜管成功successful extubation”というハッピーエンドに終わることが望まれる。臨床家であれば,誰もが優れた抜管基準,抜管の技法,再挿管予防法の確立を望むであろう。しかし現実には,臨床家の判断に任されている部分が大きい。
本稿では,“抜管総論”と題し,①抜管に関連する臨床に重要な疫学的事実,②抜管に伴い起こる解剖生理学的な変化,③SBTにより人工呼吸器から離脱したあとに,抜管を行うためにクリアしなければならない条件,すなわち“抜管基準extubation criteria”に焦点を絞り,レビューを試みる。抜管の技法,再挿管予防として抜管前にできること,および抜管後にできることの詳細に関しては,他稿*1に譲る。
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