特集 End-of-life
【コラム】川崎協同病院事件について―自身の「最期」を考えるという視点で終末期医療を考えてほしい
須田 セツ子
SUDA, Setsuko
pp.26-28
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100377
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
2011年9月29日午後8時すぎ,私は神奈川県福祉局法人指導グループの方から「医業停止2年という行政処分が決定した」と電話連絡を受けました。処分はその日から2週間後の10月13日から実施されるとのことで,実質13日間で診療を停止せねばならず,以後は患者らに不安や混乱を与えないよう無事に医療を継続して提供できるよう,悪戦苦闘の日々が始まりました。
…
2001年10月17日夕刻,喘息重積発作治療のため,麻酔科のT医師に麻酔器の貸し出しをお願いする電話の際,突然「あんたは殺人者だ」となじられ,翌日から彼は病院のあちこちに私を「殺人者」だと書いたカルテのコピーをばらまき,事件は勃発しました。
Copyright © 2012, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.