連載 裁判例から読み解き,臨床に活かす ゆりかご法律相談・9
新生児の取り違え事件について考える
友納 理緒
1
1土肥法律事務所
pp.904-908
発行日 2014年10月25日
Published Date 2014/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200014
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
今回のテーマ
今回は,「新生児の取り違え」について考えます。この問題については,昨年,実際の事件が報道されたり,この問題を扱う映画が上映されたりしたことから,皆さん,一度はお考えになったことがあるテーマかもしれません。
今回の裁判例は,昭和28年と昭和33年に生まれた子についてのもので,取り違えが発生したのは,今から半世紀以上前のことです。現代の新生児の管理体制のなかでは,もうこのようなことが起こることは考え難いのかもしれませんが,人が行なうことである以上,エラーが起こらないとも言い切れません。
そこで,この事件がどのような事件だったのか,そして病院はどのような責任を負ったのかをみていきたいと思います。
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.