連載 集中治療に役立つ内科ベッドサイド診断学(米国内科専門医の内科診断学)
第11回:消化管出血
加藤 新
1
,
篠浦 丞
2
1手稲渓仁会病院 消化器病センター
2沖縄県立八重山病院 内科
pp.752-757
発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100108
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消化管出血は,臨床医が遭遇する消化器系エマージェンシーのなかでは頻度が高く,集中治療の現場においても例外ではない。ICU入室患者の消化管出血は,死亡率mortality rateを上昇させ,予後不良の指標となる1)という報告もある。
消化管出血をきたす疾患は多岐にわたるが,初期対応で大切なのは,細かな疾患を特定することではなく,①迅速に出血部位を同定し,②並行してバイタルサポートを行い,③すみやかに内視鏡医にコンサルトすることである。
以下,消化管出血の迅速な診断や初動対応,適切な対処法について述べる。
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