今月の主題 外来診療でここまでできる
消化器疾患
消化管出血
六倉 俊哉
1
1茅ヶ崎徳洲会総合病院消化器科
pp.1750-1752
発行日 1997年9月10日
Published Date 1997/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904686
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ポイント
●消化管出血をみるにあたっては,循環動態を把握し出血量を評価したうえで,診断・治療を進めていく必要がある.
●上部消化管出血に際しては,入院を要することが多いが,出血が少量で内視鏡的止血術が確実に施行できたときには,外来での観察も可能である.
●血管性病変に対しては,クリップ止血術が有効である.
●食道静脈瘤に対する追加治療は外来にて施行可能である.
●内痔核に対する内視鏡的硬化療法は,痔核出血のみならず軽度の脱肛にも有効である.
●外来にて止血処置を行うに際しては,合併症について熟知し,いつでも対応できることが重要である.
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