増刊号特集 泌尿器科 病棟管理マニュアル
Ⅳ.ベッドサイドトラブル対処法
消化管出血
宮崎 薫
1
,
酒井 健二
2
,
山口 秋人
1
Kaoru Miyazaki
1
,
Kenji Sakai
2
,
Akito Yamaguchi
1
1原三信病院泌尿器科
2原三信病院消化器科
pp.221-223
発行日 2002年3月30日
Published Date 2002/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904608
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1 はじめに
泌尿器科の入院患者は高齢者が多いため,合併疾患の初期対応や治療によっては,重篤になる可能性がある。そのなかで消化管出血についても,対処を誤ると,循環系に影響を及ぼし,新たな併発症を起こしうる。また,消化管出血をきたした原疾患の治療にも長期を要したり,もともとの泌尿器科疾患の治療が遅れたりすることで,入院期間が長期になる傾向にある。したがって,消化管出血を起こしやすいhigh riskグループでは,入院当初より注意深く対処する必要がある。
以上のことを踏まえ,入院患者における消化管出血に対する初期治療,注意点などについて述べる。
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