特集 Infection Control
4.積極的監視培養
森兼 啓太
1
Keita MORIKANE
1
1山形大学医学部附属病院 検査部
pp.19-24
発行日 2011年1月1日
Published Date 2011/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100004
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医療における微生物の培養検査は,患者から採取した臨床検体から病原体を分離することによって行われる。起因菌を同定するために用いる検体は,感染症の標的臓器より分泌される物質(喀痰,膿,尿,便,血液など)である。これに対して監視培養とは,患者が保菌している病原体を同定する手法を指す。つまり,感染症の診断・治療のための検査ではない。積極的監視培養とは,病棟単位での包括的な感染対策の一環として,在室するすべての患者に対し,特定の病原体に対する監視培養を実施する方策を指す。英語ではactive surveillance culture,略してASCと呼ばれる。
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