徹底分析シリーズ ECPR—麻酔科医も積極的にかかわっていこう!
ECPR中・ROSC後の呼吸管理—生きるための,攻めの肺保護戦略
高田 壮潔
1
,
中根 正樹
2
,
小野寺 悠
3
Masayuki TAKADA
1
,
Masaki NAKANE
2
,
Yu ONODERA
3
1山形市立病院済生館 救急科
2山形大学医学部附属病院 救急部・救急科
3山形大学医学部附属病院 麻酔科
pp.1186-1190
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101203122
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体外循環式心肺蘇生extracorporeal cardiopulmonary resuscitation(ECPR)における呼吸管理についてどのようなイメージをもっているだろうか。ECPRにあまりかかわったことがない読者であれば,「循環維持およびガス交換をV-A ECMOに頼っている状況で呼吸管理といっても何かすることあるの?」と疑問に思うかもしれない。例えば心臓手術や大血管手術の麻酔での人工心肺を思い浮かべると,人工心肺作動中の管理は臨床工学技士に多くのことを任せている,という施設でも,残念ながらECPRではそうはいかない。ではどのように管理していけばよいのか,基本知識を整理しよう。
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