特集 病院のPR
病院のPRはいかにあるべきか—患者心理とPR戦略
安食 正夫
1
1東京医科大学
pp.9-13
発行日 1964年5月1日
Published Date 1964/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202339
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PR以前の問題
読者諸子もすでに承知のこととおもうが,最近2つの暗いニュースが相ついで新聞に報道された。
そのひとつは「青梅市立総合病院,1億円の赤字で重体「あまかった経営方針」というもの。この病院は昭和32年11月開院した比較的新しい病院でベッド数303という立派な内容だが「建築費には2億円をかけ建物はできたものの,中身の医療器具を買う予算がなかった」ため市中銀行から借金したのがはじまりで,「人件費や薬代の値上り,さらに医療単価の安いことなど」で借金を返すどころか毎年赤字の連続で,つもりつもって1億1千万にまでなってしまったものという。
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