徹底分析シリーズ ECPR—麻酔科医も積極的にかかわっていこう!
ECPR後,補助循環から離脱できない患者の管理—植込型左室補助人工心臓につなげる
南 公人
1
Kimito MINAMI
1
1国立循環器病研究センター 集中治療科
pp.1192-1197
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101203123
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体外循環式心肺蘇生extracorporeal cardiopulmonary resuscitation(ECPR)後,補助循環を離脱できない場合は,離脱困難の原因究明を行い,体外型左室補助人工心臓left ventricular assist device(LVAD)および右室補助人工心臓right ventricular assist device(RVAD)の使用を検討する。ECPR後は多臓器不全を呈することが多く,循環の適正化により多臓器機能の改善が得られるかを評価する。臓器不全を離脱できたが心機能の低下により補助循環を離脱できない場合,心臓移植や永続的な植込型LVADの適応が検討される。
本稿では,日本における心臓移植,destination therapy(DT)の適応基準を念頭に置いた補助循環離脱困難患者の治療ストラテジーについて概説する。
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