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The New England Journal of Medicine
Editorial:
Shah PB. Another early win for TAVI in low-risk patients. N Engl J Med 2024;390:1623-5.
Article:
Blankenberg S, Seiffert M, Vonthein R, et al. Transcatheter or surgical treatment of aortic-valve stenosis. N Engl J Med 2024;390:1572-83.
■経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)の位置づけと将来展望
経カテーテル的大動脈弁留置術transcatheter aortic valve implantation(TAVI)は,外科的大動脈弁置換術surgical aortic valve replacement(SAVR)が高リスクあるいは施行困難と判断された重症大動脈弁狭窄症(AS)に対して実施されている。TAVIが日本に導入されたのは2013年のことである。その後,欧米でのEvolut Low Risk trialや,PARTNER 3 trialなどの大規模臨床試験で,TAVIは,患者の手術リスクにかかわらずSAVRと同等の臨床成績を上げていると報告されている。NOTION trialでは10年後の予後でもTAVIはSAVRと同等であることが示されている。
しかし,ガイドラインなどでは,TAVIが低・中等度リスク患者の標準的な術式になるかは定まっておらず,二尖弁患者や冠動脈インターベンションが必要な患者への対応,刺激伝導系への影響なども未解決である。
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