徹底分析シリーズ ご存じですか? スリープサージャリー
減量・代謝改善手術の麻酔管理—Plan for the worst, Hope for the best!
白石 としえ
1
Toshie SHIRAISHI
1
1四谷メディカルキューブ 麻酔科
pp.86-91
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202806
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肥満を治療するための「減量・代謝改善手術bariatric and metabolic surgery(BMS)」もまたスリープサージャリーとして睡眠障害治療の多角的アプローチの一端を担っている。高度肥満者の多くは閉塞性睡眠時無呼吸症候群obstructive sleep apnea syndrome(OSA)を合併するが,BMSで肥満そのものを治すことによって上気道周囲の軟部組織が減り(特に舌),気道が開通し,睡眠障害が改善するというのが機序である(コメント)。BMSの中で主となるスリーブ状胃切除術が2014年に保険収載され,肥満の外科治療はより身近なものになりつつある。しかし多くの麻酔科医にとって,肥満や睡眠障害は,ひとつ間違えば気道トラブルに直結する怖い!合併症である。
本稿では,スリープサージャリー麻酔の中でも高度肥満の麻酔管理について概説する。
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