症例ライブラリー 脊髄幹麻酔で困ること
巻頭言
水谷 光
1
1千船病院 麻酔科・手術中材センター
pp.5
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202787
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- 文献概要
鏡視下手術により手術侵襲は軽減したうえに,周術期の抗凝固療法が普及したことで末梢神経ブロックが多用されるようになり,脊髄幹麻酔を行う機会は減っている。しかし,使いこなせないといけない麻酔法の一つであることは変わらない。当然ながら,困ることにも遭遇する。今月は脊髄幹麻酔での困った場面で,どこを見て,どう考えて,どんな根拠で,どんな対処ができるのか,症例を通して解説していただいた。また,そんな困ったことにならないための工夫も含めてある。まず「自分ならどうするか」を考えてから読み進み,速やかに次善の策に移れる優れた先達たちの思考回路を盗み取っていただきたい。安全に,確実に,そして迅速に脊髄幹麻酔ができるだけでなく,困ったことにも対処できるプロの麻酔科医であるために。
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