症例ライブラリー 多職種チームで術前状態を最適化せよ
巻頭言
水谷 光
1
1市立貝塚病院 麻酔科・中央材料室
pp.847
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360320090847
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たとえ重症患者でも,手術室に迎え入れたら麻酔科医はなんとかかんとか麻酔をしてしまう。とはいえ,予定手術で術前に介入できるのであれば,しておきたい。術前状態は,評価するだけでなく積極的に改善できるし,手術の安全や患者の術後回復にも大いに影響する。この術前状態の最適化に周術期管理チームとして多職種がかかわるようになって10年以上が経過した現在,実際にどこまで介入できるようになったのか。本症例ライブラリーでは,多職種それぞれの分野の近年の進歩を,症例を通して再確認する。麻酔科医もこのチームの一員であり,連携を深めるにはチームメンバーが何をしているかにも通じていなければならない。これからチームを整備する施設では,直接に参考になるのはもちろん,すでに多職種によるチーム医療が確立した施設でも,その貢献を意識しなくなってしまっているかもしれないので,改めて認識する機会にしてほしい。
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