徹底分析シリーズ 術中の輸液管理—自信をもってできていますか?
輸液のモニタリング—麻酔管理中の輸液必要性と輸液反応性
岡本 泰治
1,2
,
増山 智之
2
Taiji OKAMOTO
1,2
,
Tomoyuki MASUYAMA
2
1慶應義塾大学医学部 麻酔学教室
2自治医科大学附属さいたま医療センター 集中治療部
pp.1196-1201
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202733
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術中の循環不全は術後の心筋障害や急性腎障害(AKI)と関連しており,避けるべき事象である。術中の安定した循環動態維持に輸液療法が果たす役割は大きい。輸液療法は前負荷に介入することにより,必要十分な心臓の1回心拍出量を保ち,術中の酸素需給バランスを最適化することを目的としている。一方で,過剰輸液は避けたほうがよく,輸液必要性と輸液反応性を常に吟味しながら術中の輸液管理を行うことが求められている。
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