特集 浮腫と脱水—Q&Aで学ぶジェネラリストのための体液量異常診療
脱水をきたす疾患に対する具体的なマネジメント
輸液必要性と輸液反応性
後藤 縁
1
1名古屋掖済会病院救急科
キーワード:
輸液必要性
,
輸液反応性
,
静的指標
,
動的指標
,
passive leg raisingテスト
,
PLRテスト
Keyword:
輸液必要性
,
輸液反応性
,
静的指標
,
動的指標
,
passive leg raisingテスト
,
PLRテスト
pp.1306-1311
発行日 2023年7月10日
Published Date 2023/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229052
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Point
◎輸液の目的は,前負荷を増大させ心拍出量(CO)を増加させることで,循環動態を改善することである.
◎「輸液必要性がある」とは,酸素需給バランスと灌流圧を維持するために輸液を要することである.
◎「輸液反応性がある」とは,輸液によって前負荷が増大しCO増加が得られることである.
◎輸液反応性の指標には,静的指標と動的指標があるがいずれも限界がある.複数の指標を組み合わせて総合的に判断する.
◎Passive leg raisingテストは,下肢挙上による疑似的な輸液チャレンジである.過剰輸液を避けることができ,有用な動的指標の1つである.
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