徹底分析シリーズ どうする? 小児の困難気道管理—学んでおいてよかった,と思えるために
気道評価は,勇者であるより臆病者であれ!—小児の困難気道を確実に予測するのは難しい
濱場 啓史
1
Hirofumi HAMABA
1
1大阪母子医療センター 麻酔科
pp.1088-1092
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202709
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一般的に成人と比較して小児における気道確保困難は少ないと考えられている。しかし小児は予備力が少なく,気道確保に失敗すると数分で低酸素脳症や死亡に至る危険性があるため,麻酔導入時の気道管理の難しさは重大な意味をもつ。ただし,その予測因子として確たるものは少なく,事前の評価は容易ではないこともある。
本稿では,安全な麻酔管理,そして確実な気道確保への第一歩となる麻酔前の気道評価について,小児特有のポイントを踏まえて考えていきたい。
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