徹底分析シリーズ TTEを使いこなそう
TTE基本画像描出のコツ—これだけは知っておこう!
南島 俊徳
1
,
中澤 春政
2
Toshinori MINAMISHIMA
1
,
Harumasa NAKAZAWA
2
1杏林大学医学部 循環器内科学教室
2杏林大学医学部 麻酔科学教室
pp.942-949
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202347
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経胸壁心エコーtrans-thoracic echocardiography(TTE)は,循環管理に重要な情報を非侵襲的に得ることができる検査であり,術前心機能評価はもちろん,術中急変時の循環管理の方針決定など,周術期にTTEが活躍する場面は多い。しかしながら,経食道心エコーと比較して,TTEでは最適な画像を得るために技術的なコツが必要となる。また,周術期,特に術中は患者の体位が決められ,プローブをあてるスペースが制限されているため,良好な断面像を得にくい。このような要因のため,麻酔科医にとってTTEはあまりなじみのない検査となっている。
そこで本稿では,まずTTEを施行する際に最低限覚えておくべき超音波装置の操作と基本断面像描出のコツについて解説していく。
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