技術講座 生理
うまく見えないときに役立つ心臓超音波検査の描出ポイントとピットフォール(後編)―良好な画像描出のために知っておくべき検査方法
新田 江里
1
,
吉富 裕之
1
,
山口 一人
1
,
福間 麻子
1
,
柴田 宏
1
,
長井 篤
1
1島根大学医学部附属病院検査部
pp.513-516
発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103185
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新しい知見
心臓超音波検査において,近年登場した新手法の一つであるスペックルトラッキング法は,関心領域の局所のスペックルパターンをフレームごとに自動追跡して,移動距離,移動速度,ストレイン,ストレインレートなどを求める方法である.スペックルトラッキング法では,組織ドプラ法にみられる角度依存性なしにストレイン,ストレインレートを求めることが可能であり心機能評価において有用である.このため,この方法は虚血や変性による局所心筋収縮障害の検出,同期不全の評価などに臨床応用されている.さらに最近では,心筋の内膜・外膜側を分離しての評価や3次元解析が可能なスペックルトラッキング法も登場している.
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