徹底分析シリーズ TTEを使いこなそう
集中治療室でのTTE活用法—有用な場面を把握し,より的確な評価を
中西 俊之
1
,
加古 英介
1
Toshiyuki NAKANISHI
1
,
Eisuke KAKO
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科 麻酔科学・集中治療医学分野
pp.964-967
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202350
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集中治療室(ICU)で行う経胸壁心エコーtrans-thoracic echocardiography(TTE)には,モニタリング,疾患の診断や除外,病態の評価,手技のガイドなど多彩な目的がある。ICUでは時間や場所の制約があるため,網羅的ではなくポイントを絞った検査をする。より詳細で専門的な評価が必要と判断すれば,循環器内科医や臨床検査技師に依頼する。ICUでのTTEはポイントオブケア超音波検査(POCUS)の一つとして位置づけられ,さまざまなプロトコルや推奨が報告されているが,習得すべき項目は微妙に異なる1〜3)。
本稿ではそれらを厳密に区別はせず,特に麻酔科医に向けてICUでの具体的なTTE活用法を紹介する。
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