連載
THE Editorials
pp.900-902
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202337
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Anesthesiology
Editorial:
Kharasch ED. Anesthetic MAC:origin, utility, and nomenclature revisited. Anesthesiology 2022;136:885-7.
Article:
Hendrickx JFA, De Wolf AM. End-tidal anesthetic concentration:monitoring, interpretation, and clinical application. Anesthesiology 2022;136:985-96.
■MACとは?
最小肺胞濃度minimum alveolar concentration(MAC)は,麻酔科学の系統講義の最初のほうで教え込まれ,卒業試験などにも必ず出題されるといってよい概念である。MACの定義については麻酔薬の強さpotencyの物差しであると教えられるのが通常である。一方,MACに対して疑問や違和感をもつ人も多いはずである。麻酔の強さを体動の有無によって決めるのは正当なのか? 1MACで麻酔をしたら半分の患者が動くというのは大雑把すぎる。そもそも1MACの濃度を用いて麻酔をすることなんてほとんどない。バランス麻酔の考え方からいったら,吸入麻酔薬のMACのことは理解できない…などなど。
Hendrickxらの総説は,MACについての基本的理解や臨床応用について詳細に解説しており,非常に啓発的である。
![](/cover/first?img=mf.3101202337.png)
Copyright © 2022, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.