特集 社会の中の助産婦職
とらうべ
助産婦に今期待されている勇気
小島 ユキエ
1
1日本看護協会
pp.207
発行日 1977年4月25日
Published Date 1977/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205188
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庶民生活のニードによってはじまった助産婦の歴史は,つねに庶民から信頼と尊敬を受けつつ歩んだ独立自営の道であった。それはゆるぎない助産婦の社会的位置づけを示した歴史でもあったと思う。
昭和30年代後半から施設内分娩が急激な増加を示すようになったが,そのことは同時に,施設勤務助産婦が開業助産婦数を上廻る結果をもたらした。しかも開業助産婦は高齢化のゆえに年々その数は減少する一方である。助産婦の総数を見ても35年55,436名の約半数になってしまったなど,これは,他職域はむろんのこと,保健婦や看護婦にも見られない現象である。
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