Japanese
English
連載 緩和医療のアップデート・Vol.23(最終回)
がん患者のサポーティブケアとサバイバーシップ
-――最近の国内外の動向について
Supportive care and survivorship for cancer patients:recent trends in Japan and abroad
松本 禎久
1
Yoshihisa MATSUMOTO
1
1公益財団法人がん研究会有明病院緩和治療科
キーワード:
サポーティブケア
,
サバイバーシップ
,
がん治療
Keyword:
サポーティブケア
,
サバイバーシップ
,
がん治療
pp.487-491
発行日 2024年11月9日
Published Date 2024/11/9
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291060487
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
◎がん患者とその家族は,がんと診断されたときから治療中,そして治療後も継続してさまざまな苦痛や困難を体験する.がん医療におけるサポーティブケアは,抗がん治療により生じる合併症の予防と軽減を目的とした治療やケアをはじめ,幅広い領域にわたって提供されるケアである.本稿では,そのなかでも特に,化学療法誘発性悪心・嘔吐(CINV),化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN),皮膚障害,免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連有害事象(irAE),運動療法,妊孕性,経済的支援・就労支援について解説する.サポーティブケアには,多職種協働によるチームアプローチが欠かせないとともに,個々の医療者が俯瞰的な視点を持って患者とその家族に積極的にアプローチすることが重要である.
Copyright © 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.