新説 浮世鑑
霧しぐれ 富士を見ぬ日ぞ 面白き
石黒 達昌
pp.780
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201731
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連載をお休みしていた間に起こった「大事件」が,日大アメフト部,ボクシング,レスリング,テコンドーと続いた,アマチュアスポーツ界の不祥事でした。一連の報道で見事なまでに悪役と正義の味方の区別がなされていた点において,きわめて日本的なイベントではありました。悪代官役の監督やコーチ,協会のお偉方に対する袋叩きには水戸黄門的カタルシスがあり,これにビデオ分析(アメフト監督の視線がどうのこうの)といった名探偵コナン的要素が付加された結果,一時期,大いに人々の耳目を楽しませることになったわけです。
しかし,今では誰にも語られず,彼らの島流し後の艱難辛苦についても報じられることはありません。
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