連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第188回
聖隷富士病院
関戸 敏訓
1,2
,
伊藤 幸雄
2
1株式会社LAU公共施設研究所
2株式会社公共設計
pp.743-748
発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101787
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聖隷富士病院は,古くは東海道吉原宿として栄えた吉原商店街から1ブロック南に立地する.昭和21(1946)年に静岡県農業会吉原病院として開院以来,地域を支えてきた歴史ある病院だが,昭和41(1966)年に竣工した旧病院は改修を繰り返すも,ハード的に高度医療への対応が困難となり,道路を挟んだ対面の敷地へ移転することになった.建設にあたっては,「安心と安全の医療の提供」「快適な療養環境の提供」「働きやすい環境」の実現が求められた.また,災害時には防災拠点としても地域に貢献すべきと考え,身体的に自由が利かない状態である患者に安全な療養環境を提供し,防災拠点として機能させるために免震構造の採用は不可欠と考え,与条件として設定した.
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