徹底分析シリーズ 周術期の画像診断—きほんの「き」
コラム:新生児の二分脊椎の評価
宮坂 実木子
1
Mikiko MIYASAKA
1
1国立成育医療研究センター 放射線診療部
pp.310-313
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201619
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麻酔科医が用いる脊髄超音波の主目的は,硬膜外・腰椎穿刺時のガイドである。穿刺時に背部の皮膚異常を見た場合は,潜在性二分脊椎に関連する脊髄脂肪腫などの合併頻度が高いため,感染,神経損傷の可能性を考慮し注意が必要である。脊髄病変のスクリーニングは,MRIが一般的であるが,新生児,乳児期早期は,腰仙椎の骨化が未熟なため,脊髄超音波検査が有用である。
本稿では,潜在性二分脊椎のスクリーニング検査について紹介する。
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