Japanese
English
研究と報告
二分脊椎児における股関節変形
Hip Deformity in Patients with Spina Bifida Cystica.
佐藤 功
1
,
井沢 淑郎
1
,
陣内 一保
1
,
亀下 喜久男
1
,
檜山 建宇
1
Isao Sato
1
,
Toshiro Izawa
1
,
Kazuho Ginnai
1
,
Kikuo Kameshita
1
,
Kenu Hiyama
1
1神奈川県立こども医療センター整形外科
1Kanagawa Children's Medical Center.
キーワード:
二分脊椎
,
股関節変形
Keyword:
二分脊椎
,
股関節変形
pp.41-47
発行日 1978年1月10日
Published Date 1978/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103920
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はじめに
近年,二分脊椎児の股関節変形に対し諸外国ではSharrardらをはじめとして積極的なアプローチがなされ,多くの報告が行われて来た(Sharrard20),Mustard15,16),Menelaus12),Hayes7),Curtis4),Carroll3),McKibbin11),Freehafer6),Schulitz19),Strach22),Rossak17),Sommerville21),Jones8,9)).本邦においても最近本症児の生存率が高まるにつれ股関節変形に対する取り組みが必要となり,股関節の変形が麻痺のレベルとどの様に関連して生じて来るのか,またその変形を有する患児がどの程度のハンディキャップをもっているかを知ることが治療を行う上で重要指針となってくる.この点に関しては本邦ではいまだ詳細な分析がなされていない.今回われわれは本症児の麻痺レベルや年齢とX線学的にみた股関節変形との関連性や,現在の移動能力,さらに歩行開始の時期などについても調査解析し若干の知見と考擦を行ったので報告する.
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