徹底分析シリーズ 周術期の画像診断—きほんの「き」
穿刺前の画像評価—硬膜外・腰椎穿刺前に画像で確認すべきポイント
原田 英宜
1
,
松本 美志也
1
Hidenori HARADA
1
,
Mishiya MASTUMOTO
1
1山口大学大学院医学系研究科 麻酔・蘇生学講座
pp.304-308
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201618
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硬膜外カテーテルの留置や脊髄くも膜下麻酔を成功させるためには,狙った椎間に針を進め,カテーテルを挿入もしくは薬液を注入し,狙った髄節に局所麻酔を効かせる必要がある。そのために術前に画像で確認すべき点は,
①針を硬膜外腔 or くも膜下腔まで進めることができるか?
②カテーテルを進めることができるか?
③局所麻酔薬は狙った髄節に広がるか?
である。前日までの術前診察で確認できる画像はX線写真(胸部,腹部,胸椎,腰椎)やCT,MRIである。また,当日手術室で確認できる画像は超音波画像である。
本稿では,X線写真とCT,MRIによる評価についてまとめる。
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