徹底分析シリーズ 修正型電気けいれん療法と麻酔
コラム:病院経営におけるm-ECT導入の意義
豊田 史郎
1
Shiro TOYOTA
1
1医療法人優なぎ会雁の巣病院 事務部
pp.1140-1141
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201519
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導入までの経緯
雁の巣病院(以下,当院)は福岡市東区において精神科救急医療を提供している精神科単科の民間病院である。当院の医療提供体制を鑑みるとm-ECTの重要性は感じていたもののハード・ソフト両面の問題により体制整備ができずにいたが,2013年8月に竣工した新病院では救急処置室をm-ECTが施行できる部屋と想定し相応の広さを確保した。同年,他院でm-ECTの導入経験がある精神科医2名が入職してm-ECT導入準備が一気に進み,同年11月に運用開始となった。
準備段階から最も苦労すると予測していた麻酔科医の確保は,麻酔科医へm-ECTの治療の必要性を説くことで早期に赴任が決まった。オペ室が主戦場である麻酔科医が精神科病院で勤務してくれるだろうかという不安は筆者の思い過しであった。
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