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特集 冠血流と心筋血流計測
心筋血流計測
RI法・1
SPECT
Myocardial blood flow assessed by single-photon emission computed tomography with thallium-201
橋木 哲男
1
,
神原 啓文
1
Tets Hashimoto
1
,
Hirofumi Kambara
1
1京都大学第3内科
1Third Division, Department of Internal Medicine, Kyoto University
pp.739-743
発行日 1988年7月15日
Published Date 1988/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205287
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はじめに
心筋血流の定量的評価は容易でない。アイソトープを用いる評価法は,定量法として最も有用な方法である。アイソトープによる心筋イメージングにより,相対的な局所心筋血流,局所心筋viability,さらに左室腔や壁厚の相対的,定性的評価が可能である,現在,thallium—201(T1-201)が,このイメージングのトレーサーとして使用されている。このT1-201は,K+と同様の体内分布を示すとされ,静脈内注入後速やかにviableな心筋細胞内に取り込まれる。T1-201はサイクロトロンにより生成される核種であるが、半減期は73時間と比較的長い。この核種は99mTcなどと比べ低い放射エネルギーを持ち,イメージングには80keVの放射活性が利用される。
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