快人快説
悪性症候群—致死的となり得る薬剤誘発性症候群
和田 健
1
Ken WADA
1
1広島市立病院機構広島市立広島市民病院 精神科
pp.1145-1153
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201521
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はじめに
悪性症候群は,時として致死的となり得る薬剤誘発性症候群であり,高熱や錐体外路症状,自律神経症状,精神症状などを呈する。大多数は抗精神病薬の投与に関連して発症し,重症例ではすみやかな集中治療を要する。非定型な症例の増加も指摘されており,適切な鑑別診断も重要である。対症的な全身管理が主となるが,電気けいれん療法(ECT)が治療選択肢となることや,興奮や昏迷など精神症状のマネジメントのため,リエゾン精神科医との連携が必須である。
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