徹底分析シリーズ 知っておきたい 鍼治療
evidenceとexperienceの狭間で—最先端のプラセボ研究が見いだした鍼灸治療の真価
津田 篤太郎
1
Tokutaro TSUDA
1
1NTT東日本関東病院 リウマチ膠原病科
pp.1004-1007
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201490
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現代医学的治療に抵抗性で臨床家を悩ませる慢性疼痛において,鍼灸治療は,長い伝統をもち一般に受け容れられていることから,一つの選択肢として期待されている。従来のevidence-based medicine(EBM)の手法で生物学的有効性のみを評価した場合,鍼灸の評価は必ずしも高くないが,慢性疼痛の治療では,心理的精神的側面に働きかける鍼灸治療の特性を考慮に入れるべきであり,そのような観点から鍼灸を再評価しようとする試みも存在する。
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