Japanese
English
特集 21世紀の外科—Tissue Engineering
人工膵臓研究の最先端
Advance in bioartificial pancreas
櫻井 智徳
1
,
顧 元駿
1
,
井上 一知
1
Tomonori SAKURAI
1
1京都大学再生医科学研究所器官形成応用分野
キーワード:
バイオ人工膵
,
免疫隔離膜
,
皮下移植
Keyword:
バイオ人工膵
,
免疫隔離膜
,
皮下移植
pp.27-33
発行日 2001年1月20日
Published Date 2001/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904345
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膵・膵島移植は唯一糖尿病の根本治療となり得る治療法であるが,ドナー不足および免疫抑制の問題がある.膵島細胞と免疫隔離膜から構成されるバイオ人工膵は,これらの問題を一挙に解決し得る治療法として大きな期待が寄せられている.本稿ではバイオ人工膵に関する最近の進捗について紹介した.遺伝子工学やtissue engineeringの飛躍的な進歩により,バイオ人工膵を用いた普遍的な治療法の開発および臨床応用の実現も,そう遠い将来のことではないであろう.この新しい治療法の開発は,糖尿病患者のQOLの向上に大きく寄与するものと期待される.
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