特集 ここまできた循環器領域の低侵襲治療
手首からの治療でここまで可能に
橈骨動脈使用に関するevidenceとexperience
松隂 崇
1
Takashi MATSUKAGE
1
1東海大学医学部内科学系循環器内科
キーワード:
transradial intervention
,
less invasive
,
reduce complications
Keyword:
transradial intervention
,
less invasive
,
reduce complications
pp.219-223
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_219
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Summary
▪1992年に橈骨動脈アプローチによるステント留置が報告され,患者が術後安静を強いられない点,医療従事者の負担が軽減される点などから徐々に適応が拡大することとなった.
▪それらの需要に応じて各種デバイスの開発も進み,とくにこの20年は日本人医師と日本の医療機器メーカーが中心となり,高品質な細径デバイス開発が行われてきた.
▪デバイスの進歩に合わせて本法のevidenceも確立し,とくに出血性合併症を回避しその後の死亡率を低下させることから,ガイドライン上でも高いevidenceレベルで推奨される位置付けとなった.
© Nankodo Co., Ltd., 2018