Japanese
English
特集 21世紀の外科—Tissue Engineering
人工肝臓研究の最先端
Artificial liver: state-of-the art
宮澤 光男
1
,
北島 政樹
2
Mitsuo MIYAZAWA
1
1国立病院東京医療センター外科
2慶應義塾大学医学部外科
キーワード:
肝移植
,
バイオ人工肝
,
肝細胞移植
Keyword:
肝移植
,
バイオ人工肝
,
肝細胞移植
pp.19-26
発行日 2001年1月20日
Published Date 2001/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904344
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肝移植には,世界的なドナー肝不足の問題がある.この解決法として,近年tissue engineeringの手法を駆使し,肝臓をin vitro, in vivoで再生させる試みがある.現況は,in vitro, in vivoバイオ人工肝ともに,劇症肝不全時,肝移植までのブリッジユースとしてわずかに臨床応用されているにすぎない.さらにtissue engineeringもどのように臨床応用できるか模索している段階である.しかし,21世紀中には生物学的,工学的分野からの情報と外科医による治療的分野からの情報が融合され,バイオ人工肝治療の方向性が明確となるであろう.さらに外科医の技術は,障害肝とtissueengineeringで作製した肝臓とを置換する医療へと変換していく可能性がある.
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