徹底分析シリーズ 筋弛緩モニタリング リターンズ!
神経刺激パターンと刺激部位—術式や併存疾患に合わせて,最適の部位と刺激パターンでモニターする
羽間 恵太
1
,
中塚 秀輝
1
Keita HAZAMA
1
,
Hideki NAKATSUKA
1
1川崎医科大学 麻酔・集中治療医学1教室
pp.454-457
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201379
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近年,腹腔鏡下手術など低侵襲で長時間の手術が普及している。腹腔鏡下手術はもとより,開腹手術や呼吸器外科手術などは,術中の不動化,視野確保のために筋弛緩薬投与は必須である。ロクロニウムとそれに続くスガマデクスの登場以降,より安全に適切な筋弛緩状態が維持できるようになった。しかし,安易な筋弛緩薬の使用は,術後の残存筋弛緩や呼吸器合併症のリスクになる1,2)。より有効にかつ安全に筋弛緩薬を使用するためには,筋弛緩モニタリングが必須である。
本稿では,筋弛緩モニタリング時に用いられる刺激パターンと刺激部位について解説する。
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