連載
THE Editorials
pp.354-357
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201088
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The New England Journal of Medicine
Editorial:
Ingelfinger JR. A disturbing legacy of childhood kidney disease. N Engl J Med 2018;378:470-1.
Article:
Calderon-Margalit R, Golan E, Twig G, et al. History of childhood kidney disease and risk of adult end-stage renal disease. N Engl J Med 2018;378:428-38.
■World Kidney Dayとは?
世界腎臓デー(World Kidney Day)は,国際腎臓学会と腎臓財団国際協会により提案された腎臓病の早期発見と治療の重要性を啓発するための取り組みであり,毎年3月の第2木曜日と定められている。慢性腎臓病(CKD)のリスク因子には,肥満,運動不足,飲酒,喫煙,ストレスなどの生活習慣やメタボリックシンドロームなどがある。CKDの治療により,末期腎不全(ESRD)への進行を防ぐことが重要である。World Kidney Day 2016では,小児期の腎疾患が,小児期のCKDの原因であり,成人におけるCKDの前駆となることに焦点をあてている。小児で最も多い腎疾患は,腎臓や尿路系の奇形や糸球体疾患である。腎・尿路系奇形は,0.1〜2.0人/10万人年で認められるが,一般的には予後は良好である。糸球体疾患や尿路感染症などからも大部分は回復する。
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