Japanese
English
臨床経験
持続硬膜外ブロックに合併した硬膜外膿瘍の1例
Epidural Abscess Following Epidural Block: A Case Report
吉田 宏
1
,
鈴木 邦雄
1
,
道振 義治
1
,
中島 明彦
1
,
伊崎 寿之
1
Hiroshi Yoshida
1
1高岡市民病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Takaoka City Hospital
キーワード:
硬膜外膿瘍
,
epidural abscess
,
硬膜外ブロック
,
epidural block
,
帯状疱疹
,
herpes zoster
Keyword:
硬膜外膿瘍
,
epidural abscess
,
硬膜外ブロック
,
epidural block
,
帯状疱疹
,
herpes zoster
pp.645-649
発行日 1988年5月25日
Published Date 1988/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907864
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抄録:帯状疱疹痛の治療に近年頻用されている硬膜外ブロックに合併した硬膜外膿瘍を経験したので報告する.症例は62歳の女性で帯状疱疹痛治療で持続硬膜外ブロックを行い,9日目で注入時痛が生じたため中止し,13日目に再び硬膜外ブロックを試みたが同様の注入時痛が発現したため留置を断念し,経過観察していたところ17日目より下肢脱力,ついで排尿困難,歩行障害が起こった.炎症症状および脊髄造影上完全ブロック像を認めたので硬膜外膿瘍と診断し,椎弓切除及び化学療法を行った.約3ヵ月後つかまり歩行,約6ヵ月後杖歩行が可能となった.
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