Japanese
English
臨床経験
脊髄硬膜外膿瘍の4例
Four Cases of Epidural Abscess
宮城 憲文
1
,
揖野 學而
1
,
中村 滋
1
,
新田 弘幸
1
,
田中 俊也
1
,
松原 祐二
1
Norifumi Miyagi
1
1掛川市立総合病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kakegawa Municipal General Hospital
キーワード:
epidural abscess
,
硬膜外膿瘍
,
immuno-compromised host
,
易感染性宿主
,
MRSA
,
メシチリン耐性ブドウ球菌
Keyword:
epidural abscess
,
硬膜外膿瘍
,
immuno-compromised host
,
易感染性宿主
,
MRSA
,
メシチリン耐性ブドウ球菌
pp.725-728
発行日 1997年6月25日
Published Date 1997/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902196
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抄録:硬膜外膿瘍の4例を経験した.除圧術により脳椎部発生の3例は回復したが,Heusnerのphase Ⅳに進行していた胸椎部発生の1例は満足できる結果ではかった.phase Ⅰ,いわゆる腰痛出現時に発熱のない症例が2例,炎症反応のない症例も存在していた.腰椎部においてはphase Ⅰからphase Ⅲへの移行は比較的緩徐であり経過中の診断は決して困難なことではないと考えられた.4例全てに長期に亘る合併症が存在しており,易感染性が発症に関与していると思われた.起因菌として,嫌気性菌・MRSAも存在していた.
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