徹底分析シリーズ 閉塞性睡眠時無呼吸
OSAの病態生理—生活習慣病や心血管・脳血管疾患との影響関係を理解する
葛西 隆敏
1
Takatoshi KASAI
1
1順天堂大学医学部 循環器内科・心血管睡眠呼吸医学講座
pp.1038-1043
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200985
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閉塞性睡眠時無呼吸obstructive sleep apnea(OSA)は,睡眠による上気道開大筋の緊張度低下に伴う上気道の閉塞および狭小化によって生じる。OSAによって引き起こされる反復する一過性低酸素状態,胸腔内圧のさらなる陰圧化,交感神経系の賦活化により,急性の血行動態変化をきたし,長期的には糖尿病や高血圧などの生活習慣病や,心血管・脳血管疾患の発症・増悪に影響を及ぼすことが知られている。
本稿では,OSAの病因と,病態生理,生活習慣病や脳血管・心血管疾患への影響について述べる。
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