特集 実地診療に役立つ睡眠時無呼吸症候群(SAS)と睡眠関連低換気障害の現況と課題
Ⅲ.睡眠時無呼吸と治療
小児OSAに対する扁桃摘出の基準と成人OSA管理における鼻管理の重要性
井坂 奈央
1
,
千葉 伸太郎
2
1東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室
2太田総合病院記念研究所附属診療所太田睡眠科学センター
pp.484-487
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200280
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Point
・小児の睡眠関連呼吸障害は成人と異なる独特の病態を示し,成長に影響を及ぼすことを念頭に適切な診断と治療が必要であり,アデノイド切除術,口蓋扁桃摘出術は全体の治療の一部としてその適応を考える.
・成人の睡眠関連呼吸障害において,鼻閉治療による直接のAHI改善は明確ではないが,CPAPの使用率,睡眠の質,眠気などの改善が期待でき,総合的な治療のなかで鼻閉の病態理解と適切な治療介入は重要な要因である.
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