特集 実地診療に役立つ睡眠時無呼吸症候群(SAS)と睡眠関連低換気障害の現況と課題
Ⅲ.睡眠時無呼吸と治療
OSAに対する不眠の管理と睡眠導入薬
森 裕之
1
,
土生川 光成
1
,
内村 直尚
1
1久留米大学神経精神医学講座
pp.488-493
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200281
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Point
・閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)では不眠症状が高率にみられる.
・軽〜中等症のOSASの不眠に対する睡眠薬の安全性や効果はある程度確認されているが,重症OSASを伴う不眠患者ではCPAP等で呼吸管理を行いながら睡眠薬を使用する必要がある.
・CPAPのAHI,圧データ変化や自覚症状の変化に十分注意する必要がある.
・不眠を伴うOSAS患者に睡眠薬を適切に使用することで,不眠の改善のみならずCPAPアドヒアランスの向上が期待できる.
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