徹底分析シリーズ 呼吸器疾患患者の周術期管理
慢性閉塞性肺疾患—術後合併症を防ぐため,練りに練った戦略を立てておく
鑓水 健也
1
,
秋元 亮
1
,
中根 正樹
1,2
Kenya YARIMIZU
1
,
Ryo AKIMOTO
1
,
Masaki NAKANE
1,2
1山形大学医学部附属病院 麻酔科
2山形大学医学部附属病院 高度集中治療センター
pp.836-841
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200940
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来週あなたが麻酔を担当する患者は,75歳の男性,身長165cm,体重47kg(BMI 17)。喫煙歴は50年間40本/日であり,5年前から在宅酸素療法(HOT)を開始している。
さて,術前にどのような情報を収集し,周術期管理の戦略を練るだろうか。
本稿では,慢性閉塞性肺疾患(COPD)の疫学や病態,重症度評価,HOT患者の周術期管理,術前服用薬への対応,麻酔管理上の注意点,術中の人工呼吸器設定,抜管基準,術後の人工呼吸器設定の八つのポイントに分けて,COPD患者の周術期管理に関して述べる。
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