連載 臨床実習サブノート 診療参加型臨床実習—「ただ見ているだけ」にならないように!・9
慢性閉塞性肺疾患
杉谷 竜司
1
,
有薗 信一
2
,
東本 有司
3
Ryuji SUGIYA
1
,
Shinichi ARIZONO
2
,
Yuji HIGASHIMOTO
3
1近畿大学病院リハビリテーション部
2聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部
3近畿大学医学部リハビリテーション医学教室
pp.1378-1382
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202525
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はじめに
慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)は,タバコ煙を主要因とする肺の疾患です.肺胞壁の破壊や気道炎症により,運動耐容能の低下や呼吸困難感などを来し,ADLやQOLの低下を引き起こします.ADL自体は自立して可能なことが多く,局所的な筋力低下が生じることも少ないため,他の分野とは着目すべきポイントが異なります.重症度や病期(急性期,安定期)によって,理学療法の介入内容は変化しますが1),本稿ではリハビリテーション室に初めて来室したCOPD患者に対する診療参加型実習(clinical clerkship:CCS)のポイントを解説します.
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