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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
5章 呼吸器疾患
慢性閉塞性肺疾患
Chronic obstructive pulmonary disease(COPD)
田中 里江
1
,
一ノ瀬 正和
1
1東北大学大学院医学系研究科呼吸器内科学分野
pp.472-473
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201971
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慢性閉塞性肺疾患(COPD)は,タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することにより生ずる肺疾患であり,呼吸機能検査で気流閉塞を示す.臨床的には徐々に進行する労作時の呼吸困難や慢性の咳・痰を示すが,これらの症状に乏しいこともある.わが国におけるCOPD有病率は8.6%で,40歳以上の約530万人がCOPDに罹患していると考えられている.わが国における全死亡におけるCOPDの順位は男性で第8位と高い.人口の高齢化が進むわが国において重要な疾患である.
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