徹底分析シリーズ 呼吸器疾患患者の周術期管理
気管支拡張症—原因となる疾患はさまざま 感染と痰のコントロールがカギ
岡安 理司
1
,
桑迫 勇登
1
Tadashi OKAYASU
1
,
Yuuto KUWASAKO
1
1昭和大学藤が丘病院 麻酔科
pp.842-847
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200941
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気管支拡張症は,気管支壁の弾性線維および平滑筋の破壊に伴い,気管支内腔が不可逆的に拡張する疾患である。気管支拡張症は,形態学的な病態を示すものであり,本症を引き起こす疾患は数多い。また,全身麻酔では大量の喀痰による気道閉塞や無気肺,誤嚥を起こす可能性があり,麻酔中の呼吸管理に難渋することも多い。
本稿では,術前の管理や本症を引き起こす疾患に特有な麻酔管理上の注意点について述べる。
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