特集 はじめての国際学会<前編>
巻頭言
高木 俊一
1
1東京女子医科大学 麻酔科学教室
pp.577
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200878
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- 文献概要
2016年8月号の特集「はじめての学会:国内発表編」の続編です。国内の学会には,専門医や指導医の資格を取得するために,否が応でも参加や発表せざるを得ない現状ですが,国際学会への参加は必須ではありません。そのため,ハードルも高いでしょう。けれど国際学会に参加すると,全世界にいる麻酔科医が何を考えて,何をしていて,未来がどうなりそうなのか,とか,麻酔科医として自分が世界のどの辺りにいるのか,とかが漠然とわかったりします。ただ何となく「国際学会に参加したい」と言って,上司に認められるでしょうか。ここは「国際学会で発表する」を目標にしましょう。
まず,どこの学会を目指すかを考えます。本特集では,日本からの参加者が多いASA(米国麻酔科学会),ESA(ヨーロッパ麻酔科学会),IARS(世界麻酔研究会議)をピックアップして,学会のバックグラウンドや特徴,そして会場の雰囲気を紹介しています。目標が決まったら次に(発表するデータは揃っていることを前提に)抄録作成です。ここには,単に英語が得意なだけではクリアできない壁があります。この壁を超えて抄録が採択されるには,それ相応のコツやお作法があります。抄録採択の裏事情と採択に導くノウハウを身に付けてから,作成し応募しましょう。
採択されたら…以降は,次号の後編に続きます。
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