症例検討 デスフルランを使いこなそう 2
呼吸器外科—HPVをとるか覚醒の速さをとるか
伊藤 篤史
1
Atsushi ITO
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院 麻酔・蘇生・ペインクリニック科
pp.548-551
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200872
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症例
88歳の男性。身長170cm,体重46kg。左下葉肺癌に対し左下葉切除予定。既往として60年前に結核となり,右肺胸郭形成術を受けている。喫煙歴なし。術前合併症として高血圧症があり,ベニジピンを内服している。肺機能は,肺活量(VC)1.4L,1秒率55%,動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2) 38mmHg,動脈血酸素分圧(PaO2) 76mmHg(room air)。ここ数週間,痰が多い。
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