徹底分析シリーズ “エビデンス”に立ち向かう
RCTじゃないといけないのか—観察研究の強さと限界
石原 拓磨
1
Takuma ISHIHARA
1
1大阪大学大学院医学系研究科 臨床統計疫学寄附講座
pp.1048-1053
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200703
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ランダム化比較試験(RCT)はエビデンスレベルが最も高い研究デザインとして知られている。しかしながら,実診療の場で研究を利用する際には,必ずしもRCTがよい研究デザインとして活躍するとはかぎらない。むしろ,介入を行わない観察研究から新たな見解を得ることができるケースも多く存在するし,データを集めるうえでリーズナブルかもしれない。どのようにしたら,観察研究のエビデンスレベルをRCTに近づけることができるのか。方法論も交えながら観察研究の可能性について述べる。
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